シルクロードをゆく 古代中国の都・洛陽から、東西文化の十字路・カシュガル 感想。
風街道 シルクロードをゆく 古代中国の都・洛陽から、東西文化の十字路・カシュガ
ルへ
”シルクロード歴が年齢に伴っていない”
ずっと行きたいけど、行った事がないシルクロード。
まあ道とか地名とかいう概念ではないのだけれど、この本は洛陽から敦煌~トルファ
ン、クチャ~カシュガルまでの中国西部までの歩き方シリーズの写真集。
宗教・仏教美術・食文化・暮らし・などが写真と解説されている。
玄奘が通った、孫悟空が芭蕉扇で火を吹き消したという火焔山、地元ではまた違った伝
説が残っているなど、過去の歴史から現在の情報まで雑学など小咄を交えて載せている
ので飽きずに読める。
統治時代によって変わる様式や、西のガンダーラ様式の彫刻から、東に向かって漢、魏
の表情に変化していく仏教美術なども興味深い。
また、漢民族の文化とイスラム文化の違いもとても面白く、シルクロードは改めて文化
の交差点だという事が認識できる。
ただ東西交易については中国内のみのルートのみ扱ってるせいか、記載は少ない。
やはり体力あるうちに早めに行かなければ、バーミヤンみたいになったり、いきなり
ド開発されたりする前に...
[http://:title]