『インドカレー伝』 リジー・コリンガム著 読了。
『インドカレー伝』 リジー・コリンガム著 読了。
現在の所謂「カレー」の生い立ちを説明している本。
カレーの歴史と、インド交易の歴史書としても読むことができる。
ムガル帝国時代から大航海時代、植民地時代、分離独立時代までなど歴史的な点と、
交易によってポルトガルやイギリスが唐辛子、トマト、じゃがいもを持込み現在の「カ
レー」が出来てく点や、インド料理に対するペルシャやアラブ、ヨーロッパからの影
響、スパイス等が入ってきて「カレー」が変化していく過程も載っている。
地域の違いや宗教による違いも描かれてて、それをイギリス人が「カレー」という概念
でまとめ、受入れてく様子も描かれている。(よく聞く話だけどインドではカレーとい
う概念がちょっと違う)
カースト制度下での料理人やレストランについても解説している。
カレーだけではなくピラウ、ビリヤニ、ビンダルー、カバブ、といった料理についても
描かれるので、好きな人は楽しいと思う、
レシピが載っているものの今現在実用的なものでは無さそうだけ、ど再現してみるのも
面白いのかも。
でもボリュームが多いので、途中から読むのがつらかった。